第1話 健太登場
1999年8月
僕の名前は清水健太。はじめまして。今日(99.8.8)清水家の一員になりまちた。
今日はとてもとくべつな日です。お昼過ぎに、おじさんとおばさんとおねえちゃんが太いポメを抱いて僕のいたお店に入ってきまちた。ずいぶん長い間相談していまちたが、おじさんたちはお店のおねえさんに僕を見せてくれるようにたのんだんです。おばさんは、僕を抱きしめてすっかり気に入ってくれたようなのですが、お店のおねえさんに何か話すと帰ってちまいまちた。「僕を連れていって！」思いっきり叫んだ声も届かないようでちゅ。その後、僕はしゃんぷーしてもらってリボンもつけてもらいまちた。こんなことははじめて。ケージもお店の表の、お客さんからよく見えるケージから、シャンプーやカットしてもらう方のケージに入れられまちた。
しばらくすると、さっきのおじさんとおばさんがまたお店にやってきて、「おまえの名前は今日から健太だよ」というではありませんか。僕はとっても嬉しかったんですが、始めて車に乗せられてちょっときんちょうしてちまいまちた。おうちに帰ると、もう小屋が用意してありました。先輩のちゃちゃまる様にもあいさつして、どうやら家族として認めてもらえたようです。これから、おじさん、じゃない、お父さんとお母さんとおねえちゃんとちゃちゃまるさまと新しい生活が始まります。