第11話 さよならBerkeley
2003年8月


 お父さんのサバティカルがとうとう終わってしまい、日本に帰らなければならない時がやってきた。僕たちは、アメリカにやってきて、いろいろなことを体験した。言葉はよくわからなくても、犬好きな人たちの気持ちは僕たちには通じた。多くの人たちに出会えて、僕はとても楽しかった。それに、街中でキツツキさん、アライグマさん、家のお庭でリスさんにも出会い、本当にたくさんの経験をした。お父さんやお姉ちゃんと一緒にすごす時間は、いままでになく多かったし、大きなおうち、大きなお庭、BobやSergioやWon-hee、ここで出会った人たちもみんな大好きだった。そんな思い出を胸に、僕はまた日本に帰ることになる。楽しかったBerkeleyの日々よ、さよなら。みんな、僕のことをいつまでも覚えていてね!